Lv100第七十二話
「オロチ編その2 蜃」
登場古生物解説(別窓)
 事務所の机の上に資料の山ができていた。
 結局あのオンライン会議の後、大林さんからタンバティタニスの発見された地層「篠山層群」の資料を押し付けられたのである。
 私が分からないことが多いと言ったのだから当然の成り行きではあった。
 しかしそもそも……、
 灰色の地層より赤い地層のほうが乾燥した時代に堆積したというのはどういうことなのだろうか。
 サンドパイプという、生き物の巣穴の痕跡がよく見付かるというが、一体何の巣なのだろうか。
 カエルが多数発見されているのに魚は全く見付かっていないことにいたっては不気味ですらある。
 充分な地質や化石の知識が足りず、そんな調子でいちいち突っかかってばかりで読み込みが進まないのだった。

 それとは全く関係なく、作業はしなくてはならない。
 エウロパサウルスの作業はマニュアル化してあり、平常時は皆で分担していれば問題なく回せる。
 すでに二頭やってきたプロバクトロサウルスも、ひとまず他の園によって手法は確立されているので大筋はそれに倣い、ここの事情に合わせたり気付いたところを改良したりしていけばよい。
 複数ある竜舎の中でも静かなひとつにその二頭が過ごしている。広島から来たオスの「ガム」と、伊豆から来たメスの「アンズ」。
 六メートルの全長や人の肩ほどの背中はエウロパサウルスと同じくらいだ。しかし首は短くて尾がやや長く、馬面の少し大きな頭を前に突き出していて、上からの圧迫感ではなく前から突いてきそうな威圧感がある。
 背中は緑で腹は砂色、全体的に丸みを帯びた体付きで、前脚は細く手もやや小さい。実にさりげない姿の恐竜だといえる。
 扉は開放されているのでいつでも放飼場に歩いていけるのだが、ここ二日ほどはあたりの様子をうかがって過ごしている。
 エウロパサウルスの餌は現生哺乳類にも与えるような牧草が中心だ。生息当時に本当にイネ科の草を主食にしていたわけではないだろうが、二頭ともさも当然のように牧草を食べるので不思議な感じがする。
 そんなに長くて丈夫な草を口に入れて喉に詰まらないのかと、餌をあまり噛まないエウロパサウルスのつもりで心配してしまう。エウロパサウルスには発達していない奥歯を使って、ガムとアンズはきちんと牧草を噛みしめている。
 アンズは食べながら外を見ているようだ。ガムもそんなアンズの様子を気にしている。二頭を外で歩かせるには、安心させるか、興味を引くか……。
 しかし、同じ竜舎にいる老いたエウロパサウルスのザックスは、あまりこれから運動場に出そうとすべきではなさそうだ。
 こちらもいつでも運動場に出られるようにはしてあるが、滅多に自分から出ていこうとはしなくなっていた。
 ザックスのいる鉄の仕切りの中には、放飼場で触れていたのと同じ杉の枯れ葉が積み上げてある。ザックスは柱に首をしきりにこすりつけている。その柱は杉の樹皮で覆っておいたのだ。
 これから外に出ていくガムとアンズにとっても、ここでひっそりと過ごしていくザックスにとっても、ここは安心して身を潜められる藪だと思えるようだ。

 廃棄する土や落ち葉などの敷材を猫車に載せて竜舎を出ると、バックヤードエリア内の草むらを切り拓いたところに誰かがしゃがみ込んでいるのが見えた。
 大林さんが、青いプラスチック製の背の低い箱、いわゆるプラ舟を覗き込んで何かしているところだった。そういえばひと月ほど前からあのプラ舟が据え付けられていた気がするが、大林さんが何かしていたのか。
 大林さんはプラ舟の中から濁った水をすくって他の小さな容器に移し替え、その水を日に透かしてじっと見たりしていた。
 いずれ展示につながっていく活動なのだろうが、今のうちに何をしているのか知っておいたほうがよさそうだ。大林さんのほうに向かっていくと、草を踏む音のためか声をかけるまでもなく大林さんのほうから振り向いた。
「おっ、ナラちゃんだった」
 何か少し嬉しそうである。よほどそこで飼っているものが好みなのだろうか。
「魚ではなさそうですね」
「見付かってないからね」
 はて、見付かっていないとは。このあたりの川や水田にも魚はいるはずだが。
「化石がだよ〜」
「ああ、篠山層群に関係ある生き物を飼っているということですね?」
 そう聞くと大林さんは歯を見せて笑った。
「そこまで手は入れてないんだけどね、無事定着してくれたんだ。化石でも見付かってるのがけっこういるんだよ」
 大林さんの足元には少量の水が入ったシャーレや観察用の透明な容器がいくつも並んでいた。水草らしきものなど目に見えて分かる姿もあるが、近付かないと分からなさそうなものが多かった。
 しかし今は猫車から手が離せない。
「また今度ゆっくりお願いします」
「うん!」

 せっかく「きょうりゅうの国」は立派な博物館と連携しているのだから、資料で分からなければそちらを見ればよいとは気付いていた。
 単に恐ろしかっただけである。あの夢の始まりも、モシリュウの実態を突き付けられたのも、博物館だったから。
 コンクリートとガラスの角張った建物に入ると、館内もスマートな印象でまとめられている。
 長い廊下に沿って、まずは現在の森に生きる動植物の剥製や細かい標本、山の中のジオラマなどが並べ立てられている。こちらの展示も見て損はないだろうが、もし化石の展示を見ていて今の生き物の知識が必要になってもまた戻ってくればよい。私はイノシシやキノコの間を足早に通り抜けた。
 すると杉の木の後ろから突然、巨大な竜脚類の骨格が現れた。
 私は思わず後ろにのけぞりそうになる
 しかしこれはあのマメンチサウルスとは違う。まず色が砂色ではなく黒だし、だいぶ小さい。もちろんタンバティタニスのものである。
 目線の高さに肋骨の先があるから、背の高さはエウロパサウルスの二倍程。今のゾウくらいある体と手足に長い首と尾が付いているといったところだ。生きていたら体重はおそらくエウロパサウルスの十倍、十トン前後はあるだろう。
 二十メートルを超える特大の種ほどではないが、大きさの面からも軽々に飼育できるとはいえなくなってくる。それだけの検証を求める……いや、私自身が検証に加わっていく必要がある。
 復元骨格があったところで、どこにどんな落とし穴があるか知れない。
 どの部分の化石が発見済みなのかは解説に図示されている。尾を中心として他の部分の断片も含む全身の三割だ。残りの七割はどのようにして推定されたのだろうか。全身骨格の推定はゾルンホーフェン条約の審査にかなり関わる。
 発見された化石の実物は丹波市の展示館にあり、ここにあるのはレプリカだ。今や実物を産地から都会に……三田も農村だが……運び出さなくても研究はできるというわけか。
 しかし、大林さんのくれた資料はむしろタンバティタニス以外に篠山層群で見付かった化石についてだった。
 骨格の後ろには生体のイラスト、しかも他の恐竜や点在する植物に囲まれ、荒野を闊歩しているタンバティタニスの姿が掲げられている。
 ここで私が見るべきはこの絵の背景の手がかり、目を引く復元骨格ではなく標本棚の中だ。
 背の低いガラスケースを覗き込むと、こまごまとした黒い化石がいくつも並んでいる。
 小さな角竜類の顎の一部。鳥に近い小型恐竜の手足。プロバクトロサウルスに近い鳥脚類をはじめとして何種類もの恐竜の歯。肉食のものも複数種ある。哺乳類やトカゲの顎。全身が綺麗に揃った小さなカエル。
 動物のみで、タンバティタニスの食べていた植物のヒントはないのか。あった。タンバティタニスと違う層ではあるが、針葉樹や当時独特の植物が少し。シダはほんのわずかで、被子植物はない。
 そういえばエウロパサウルスの発見された地層にも針葉樹しか植物の痕跡がなかった。それであんな杉の人工林を放飼場にしているのだ。
 隣のケースには、何の化石か一目では分からない小石のような標本がひしめき合っていた。解説によれば卵の殻だという。
 破片が集まっているだけなら他の営巣地から洪水で流れてきたようにも見えるが……、そのうちの一つは、そのままの形で残っているウズラのように小さな卵だ。これはその場で産み落とされたと考えざるを得ない。
 モシリュウの上腕骨が流されて堆積した海の地層とはだいぶ様子が違う。タンバティタニスは流れ着いただけの破片ではない。
 ではただの通りすがりでもないのか。しばらくガラスケースを覗き込みながらうろついているうちにその答えはあった。
 タンバティタニスであるとされる竜脚類の歯である。それも一個体ではない。成体と幼体、大小二通りある。
 これがなぜ一個体の大小の歯ではなく大きさの違う二個体の歯と考えられるかまで示されている。小さいほうはすでに見付かっている顎の断片にどうしても合わないのだ。
 タンバティタニスは行きずりの過客ではなく、ここで暮らしていた。
 歯それ自体を見つめてみれば、改めてはっとさせられる。
 先端が斜めに削れて尖った円筒。見慣れたエウロパサウルスの抜けた歯ととてもよく似ている。植物をつまみ取ってすり減った、暮らしの痕跡だ。タンバティタニスの生命が本当にそこにあったのだ……。
 気付かないうちに呼吸が乱れていた。これ以上の情報を入れるには一旦休憩が欲しい。
 少し離れた柱に背中を預けて一息ついてみれば、館内には人々の賑わいが響いていた。
 割と落ち着いているし関西弁のイントネーションで、主に地元の人達と思われる。
 本当は子供達の描いた絵を集めなくてもここに来れば皆の関心が分かるのかもしれない。それともすでにアンケートでも取っているか。
 タンバティタニスの骨格の前に母子が立っていた。
 その子がこれから先に味わうかもしれない、思ったとおりではなかったという絶望まで脳裏に浮かぶようで、つい目をそらしたくなった
 だがそうするべきでないこともすぐに分かった。小学校低学年くらいの男の子は手に持った図鑑を開き、母親に向かってタンバティタニスのことを熱心に話している。
「これも生き返ったの見れるんかなあ!」
 どきりとする一言。
「こんなデカいのは無理ちゃう?」
「アメリカにはもっとデカいやつおんねん!ほら!」
 そう言って彼は図鑑のページをめくって母親に見せる。米国立自然史動物園のディプロドクスの写真が載っているのだろう。
「見れたらええなあ」
 彼は期待に満ちた声を漏らしながら骨格を見上げた。
 ただ父親の話を鵜呑みにしていた幼い私とはわけが違った。彼がタンバティタニスの絵を描くとしたらディプロドクスのような青灰色を選ぶだろうか。モノクロかもしれない。
 タンバティタニスの生体が見られるにしても見られないにしても、誠実な判断のもとでなければ申し訳ない。
 私は背中を柱から離し、見学に戻ることにした。
 緑色の標本が多いガラスケースは隣の別のコーナーかと思ったが、これも篠山層群のものだった。すでに植物などは再生されているのだ。
 押し葉標本が綺麗に仕上げられている。杉の葉を丈夫にしたような針葉樹の葉、軸の両側に小さな丸い羽片が並んだ独特の植物の葉。
 西宮市の植物園で育てられたものだという。植物全体の写真パネルもあり、しっかりとした木といえるほど育っていることが分かる。
 少なくともこれらの植物が育つ環境は明らかになっているということだ。
 パネルに見とれているうちに、かすかな水音と、クルルルル、と小さく生気のある音が聞こえてくる。カエルの鳴き声のようだが、もしや。
 まさに押し葉標本のガラスケースの横に水槽があり、百円玉に載るような小さなカエルがそこで鳴いていた。
 これも西宮の植物園から来たとのこと。さっきの小さな化石から蘇ったものだ。
 目の前で喉を振るわせて鳴いている。その目の輝きや皮膚の凹凸、微細な斑点の一つひとつに至るまで、全て一億年前の兵庫に由来するのだ。
 私がエウロパサウルスに打ち込んできた間に、すでにたくさんの物事が篠山層群の生命を解き明かすことに動いている。
 最後のガラスケースには淡水の小さな生き物の化石がひっそりと収まっていた。よく見て解説を読まなければどういう生き物なのかも分からない。
 しかしこれこそ、今の兵庫と最もよく繋がるものだった。

 二日後。
 私のほうから頼んで大林さんにビオトープを案内してもらうのだが、大林さんはやけに大きな鼻歌など鼻ずさみながら圃場の道を足取り軽く進んでいく。
 かと思えばそれは明らかに声になり、ついにははっきりと歌いながら飛び跳ね始めた。
「あの、何をそこまで」
「だってさあ〜、もう今日記念日だよ記念日。ナラちゃんがタンバティタニスについに本気になったの日!ついに制定!」
 その言いかたにはまだ語弊がある。今のところは、まだ。
「タンバティタニスの飼育の検証に、です」
「オッケーオッケー。どっちにしてもナラちゃんがいなきゃ始まらないからさ」
 その言葉の真意をただす前にプラ舟を並べたビオトープに着いてしまった。
 大林さんはそのうちの一つから水をすくい上げ、観察用の小型水槽に移して差し出す。
「カイエビ、可愛いっしょ!」
 ごく小さな二枚貝のようなものが入っている。ただしそれは殻が透けていて、殻の隙間から毛、というか肢なのだろうが、毛のように細いそれを出して動き回る。
「そうですね」
 大林さんが率直に言うほど可愛らしくないとは思う。と同時に、生き物に携わる者の経験と言おうか、これを気に入って可愛らしいと考える生き物好きがきっとどこかに、具体的には今目の前にいるということを嗅ぎ取ったのだ。
 カイエビ。二枚貝そっくりの殻で体を覆っている甲殻類。
 タンバティタニスが発見されたのと同じ層からも発見されているが、殻が固いからとはいえこんな小さくて透ける生き物の化石が残ること自体驚きだ。
「これは化石から再生されたのではないですよね?」
「うん、水たまりにいたやつ。でもここにいる中で一番タンバティタニスの環境に近いんじゃないかなあ」
「これが?」
「同じ層から出てるし、乾燥に強いから」
 そう言われても殻の中にはか弱い体や鰓があるはずで、どう乾燥に強いのか分からずカイエビをまじまじと見つめた。
「なんかね、卵を一回カラッカラに乾燥させてー、また濡らさないと孵化しないのね」
「あ、休眠方法の問題でしたか」
「だから冬に完全に水抜いちゃって他の生き物が住めない田んぼとかにもいる」
 気付かれないだけでカイエビはごく身近に暮らしている。現在のカイエビがそうである一方で、
「タンバティタニスがいたのはサバンナでしたよね」
「カイエビ的には水が溜まったり乾いたりするところがあればオッケー」
「サバンナの水たまりも今の水田も同じですか……」
 人里とタンバティタニスの世界が、目の前でわたわたしている小指の爪ほどのカイエビで繋がってしまった。
「タンバティタニスとドンピシャなのはカイエビだけでー、後のはちょっと前の地層なんだけどねー」
 大林さんはポリ製の長いピペットの先をプラ舟の底に付け、何度か水を吸ってシャーレにあけた。
「見える?カイミジンコ」
「はい」
 白胡麻のようなものがシャーレの底を素早く滑っている。
 拡大ルーペを使って見ると、全身を包む殻の前後に裂け目が走り、やはり細い毛のような肢を出して動かしている。
 二枚貝のような殻に包まれたミジンコサイズの甲殻類、だからカイミジンコ。
 カイミジンコの含まれる貝形虫類は、あらゆる水域にそれぞれの種類が生息する。深海、濡れたコケ、水田。そして、タンバティタニスが現れる少し前の丹波の池。
 こんな胡麻粒ほどのものが、硬い殻のおかげで一億年以上も化石に残ったのだ。
 カイエビにしてもカイミジンコにしても、博物館で初めて知った私には化石種も現生種も見分けがつかない。事実、篠山層群で発見されたカイミジンコの中には現生種とごく近縁なものもいる。恐竜しか知らない私から見れば途方もない話だ。
「あとこのー、カイエビ、カイミジンコときて、本物の貝」
「もはやなんだか疑わしいですが」
 そうは言ってもプラ舟の中には本当に二枚貝と巻貝がいた。黒くしっかりした二枚貝は底の泥から突き出て、丸みのある巻貝は泥の上を這って足跡を付けている。
「二枚貝は水質の検証のために再生されることがありますね」
「ここのは完全に今のイシガイだけど化石のも同属だからほぼ同じだね。あ、そうだイシガイで変な話があって」
 大林さんは早口になりながら振り向く。
「魚の卵に寄生されたり、逆に別の魚に寄生して育ったりすんの」
「魚と密接に関わる貝ですか……」
「タナゴがカップルで近付いてきて、殻の中に産卵管を突っ込んで卵を産み付けるの。で、イシガイは魚が通りかかったときにちっちゃい子供をぶわーって吐き出して、その子供がクリップみたいに魚の体をはさむのね」
 そんな生態の解説だけ聞けば、仕組みは興味深く、また里山の水辺を体現している素敵な生き物だといえる。しかし化石として考えると、
「篠山層群から魚は見付かっていないのでは?」
 そう言われると、大林さんは話すのを急に止め、目を丸くしてこちらを見つめた。
「偉いねえ……」
「え、何が」
「ちゃんと資料読んで知識を使いこなして……」
「大林さんがよこした資料でしょう。他の淡水生物は見付かって魚がないから不自然に思っていただけです」
 大林さんの誉め方も、今やけに嬉しそうにしているのも不自然だが、これはこれでいつもの大林さんだ。
「こっちの水槽にはヤゴとゲンゴロウもいるんだけどさ、昆虫は篠山層群から見付かってないわけ。で、昆虫いなかったのかなっていうと」
「そうとは考えづらいですね」
 ヤゴ、つまりトンボは白亜紀にはとっくにいたし、ゲンゴロウもいたように思う。昆虫が陸上生態系で重要な役割を担う生き物である以上、化石が出ないからといってそこにいなかったとは判断できない。
「魚もたまたま地層の堆積する水場に居合わせなかったとか、貝と違ってあんまり保存される環境じゃなかったとか、そんな感じでー、ここはひとつー、穏便に済ましていただくわけにはー、いかないでしょうかー……」
 自信満々で見せておいて説明が付かないのが決まり悪いのだろうか、だんだん自信なさげになっていく。
「まあ、いいでしょう」
 見付からない魚や何が作ったか分からない巣穴のことにとらわれても仕方がない。
 草むらや池のあるあたりからカエルの鳴き声が聞こえてくる。
 エウロパサウルスの放飼場やそれよりもっと向こうは針葉樹で覆われている。タンバティタニスの主食だったであろうものに近い。
 篠山層群の世界は、海まで洗い流されたモシリュウの世界の断片とは違う。もっと検証ができる。
 タンバティタニスは割と見付かっているからいいだろうと選ばれたのではなく、外堀を埋めて飼育環境を整える可能性があるから選ばれたようだ。
 私のところで検証を止めるわけにはいかない。
 トンボが飛んでいき、その向こうの低地には水田が見える。小さな生き物達と兵庫の人々が暮らす場だ。
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